２．ＳＯＬＥＸ，ＷＥＢＥＲ，ＯＥＲ等スポーツ系キャブレターの口径とアウターベンチュリーの選定
新しくキャブを購入しようとお考えの方､すでに装着済みの方もキャブ口径とアウターベンチュリーのサイズ選定について少しお話します。
まずキャブ口径とはファンネル側ではなくキャブ本体に対してＯＵＴ側の内径サイズで、アウターベンチュリーサイズとはキャブ内のスロットルバルブ手前に組み込まれている筒内径のことです。
写真−１,-2,-3,
写真−３はソレックス用のアウターベンチュリーですが、他も同じような形状で同じところにあります。取り外し方は、まずその手前のスモールベンチュリー（羽がついた小さな筒）をキャブ下のロックナットが付いたマイナスねじを緩め取り出し、同様にしてその奥にあるアウターベンチュリーを引き出します。
ミクニＰＨＨ（ＳＯＬＥＸ）の製造元である三国工業のマニュアルでは下記の計算式で暫定サイズを選定します。
Ｄ＝０．８２ √（Ｃ x Ｎ x ０．００１） Ｄ＝キャブ口径
mm
d＝アウターベンチュリー口径
mm
C＝1気筒あたりの容積
cc
ｄ＝０．６５ √（Ｃ ｘ Ｎ ｘ ０．００１） N＝最高出力回転数
rpm
例えば、４気筒１６００ccで最高出力回転数が７０００rpmであるとすると
Ｄ＝０．８２ ｘ √（４００ｘ７０００ｘ０．００１）≒４３
ｄ＝０．６５ ｘ √（４００ｘ７０００ｘ０．００１）≒３４
となりＳＯＬＥＸ４４φでアウターベンチュリーは３４φを選定することになります。
同様に６気筒３０００ｃｃで最高出力回転数か７５00rpmであるとすると
Ｄ＝０．８２ ｘ √（５００ｘ７５００ｘ０．００１）≒５０
ｄ＝０．６５ ｘ √（５００ｘ７５００ｘ０．００１）≒４０
となり、選定としてはＳＯＬＥＸ５０φアウターベンチュリーは４０φということになります。チュ−ニング内容にもよりますが実際にはもう少し大きなアウターベンチュリー４3φ前後を選定しているようです。また、上記の計算式はＷＥＢＥＲ、ＯＥＲ等にも活用できるので一度計算してみては如何でしょうか。
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次のスポーツ系キャブレターの油面の確認及び調整と、一般的なエンジン排気量と各ジェットの暫定サイズへ
